警視庁が電動白バイを導入

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え?白バイが電動!?

これまでにスピード違反や様々な違反によって白バイに補導されたライダーには悲報かも知れません。
警視庁は2020年2月にBMW製の電動スクーター「C evolution」を導入しました。
警視庁で海外製バイクを採用するのは今回が初めてで、色々面で革命的な出来事となりました。
現在、電動大型バイクには免許の排気量という概念がないため、どれだけ大きなモデルでも通常の中型免許でのことが可能になっています。
今回、白バイはなぜ電動スクーターを導入したのか、「C evolution」のすごい性能も含めてご紹介していきたいと思います。

白バイの限界

現在主力で使用されている白バイはホンダ「CB1300」シリーズやヤマハ「FJR1300」など、大排気量スポーツバイクが採用されており、パワーはもちろん車重の問題や、ライダーの技術力など、操縦する側に対する負担が大きいものでした。
また、車両の大きさもあって、原付の追跡や細い道での追跡が困難な場合が多かったのです。
そこで、電動バイクが注目されました。
電動バイクであれば、静かなモーター音とリッタークラスの加速力、スクーター並みの機動性を手に入れることができ、犯人の追跡にも活躍できるのです。
そういった意味では、今回の導入は試験的ではあるものの将来を見据えた判断であり、いずれ白バイは電動バイクで統一される時代も近いのかも知れません。

脅威の加速と走行性能

「C evolution」は0-50km/h加速2.8秒という脅威の加速力を誇り、巡航可能距離は160kmと十分な性能を持っています。
最高出力は48PSにも上り、追跡に使用する際にも十分な力を発揮するでしょう。
警視庁で採用されているC evolution」は現時点で七台あり、東京マラソンの先導車としても利用されています。
今後も導入数を伸ばしていくものと思われますが、交通警備や先導車として主に利用されていくものと思われます。

白バイの今後と交通警備

現在でも白バイの追跡から逃走する原付やバイク乗りなどが存在し、危険運転を行なっているライダーも多くいると思いますが、電動白バイの出現で状況が変わってくるのかもしれません。
現在販売されている電動バイクにはまだまだ改善点が多く存在しますが、一番に言えることは「すごい加速」ということです。
電動白バイから逃げ切るのは相当なスペックのバイクを自在に操れる技量のある人だけではないでしょうか?
これまでの白バイは機動性の高いモデルとはいえ、操縦者の技術力が問われる部分が多く実際の現場ではその性能を生かすことはとても困難でした。
しかし、現在販売されている電動バイクはどれもが怒涛の加速力を持ち、スポーツバイク並みに機動力があるモデルばかりです。
今後、電動バイク技術が成熟した場合には原付のサイズでリッタークラスの機動力を持つものも登場するかも知れません。
そうなったら白バイから逃げ切ることは不可能ですね。
白バイから逃げることは考えず、交通マナーを守って安全なバイクライフを送りましょう。