経営者目線という考え方

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経営者目線とは?

経営者目線とは経営者視点とも呼ばれており、経営者の立場に立って企業の経営を考えるというものです。
企業という一つの組織で働いていても、従業員という立場と経営者という立場とでは同じ物事に対する考え方が大きく異なるでしょう。
そして、考え方が変わればそれに伴う行動も変わります。

経営者目線の大きな特徴は目の前にある事象だけでなく、その先、さらにはその先に起こりうる事象や可能性を予測しながら取り組まなければいけないという点です。
目の前のことをうまくこなせても、それが将来的なビジョンや会社の将来像へつながらなければ、それはかならずしもベストな判断だったとは言えません。

経営者視点にはどんな要素がある?

経営者目線を考える場合、3つの要素を考慮することが大切です。
1つ目は、企業の経営状況や事業の状況を広く見渡したうえで全体像を把握するというものです。
企業の経営と言っても、そこに関連したり影響を及ぼす要素はたくさんあります。

例えば財務状況は最も目に見える形で把握できる方法ですが、それだけではありません。
市場の変動やトレンドなどの環境面も、理解しておかなければいけません。
また、ビジネスモデルや社内の体制、また実際に数字などで評価することが難しい社員のモチベーションなども、経営者視点を考える際には大切な要素の一つとなります。

従業員という立場では、なかなかこのように広く見渡すことは難しいものです。
従業員は限られた部署の限られた取り組みを行っており、それ以外の分野に対して客観的そして長期的な視野でみることは簡単なことではありません。

2つ目は、視野は広く保つという点です。
経営者というと、利益を追求することが最優先というイメージがあるかもしれません。
もちろん企業の利益を追求することは経営者に求められる責務なのですが、それ以外にも組織の状況や成長、また人材の育成など、広い視野を持つことが経営者に求められるのではないでしょうか。

広い視野を持つという点では、多くの社員をまとめる管理職にも共通するものがあります。
しかし管理職と経営者とでは、物事をみる高さが異なるため、経営者の視野と管理者の視野が同一となるわけではありません。
例えば利益追求という点における視点を比べると、経営者は従業員全員に対して給料を支払う責務を持つほか、新規事業に対する先行投資などに関しても決断や判断をしなければいけません。

一方の管理職は、経営者と同じ責務を担ってはいません。
管理職の責務は、自身が管理している社員の給料分に見合う利益を自身が管理する部署で捻出することにあります。
新規事業に関しても、管理職が最終的な判断を下すことはありません。