川島モータースの川嶋 登志久さんにきく「バイク店オーナーになったきっかけ」
バイクのお店を開けたらいいな、そう思っている人はバイクのりの中に少なくないと思いますし、バイクをいじるのが好きという人なら、いつかオートバイのお店を持ちたいと思うでしょう。
現在川島モータースを経営されている川嶋 登志久さんに、バイクのお仕事を始めるきっかけとは何か聞いてみると、このお店で生まれ育ったことだという答えが返ってきます。
ご家族が経営されていたお店の中でバイクに囲まれて育った、そのことで自然とバイクのお店で仕事したいと思うようになったといいます。
若い時にはお店を継ぐということを真剣に考えておらず、弟が2人いて、兄弟の中で誰かが継げばいいというくらいにしか思っていなかったそうです。
大学を卒業してから磐田の大手メーカーに就職、赴任先の埼玉県でバイクの営業を経験し、業界が大きく変わっていく中で28歳、地元に帰りお店に入社したといいます。
バイクのお店で働くこと、経営する事の苦労とは
誰もが経営に関して何らかの悩みを持っていると思いますが、川嶋 登志久さんの悩みはどのような点だったのか、それは、お店をどう維持し発展につなげていけるのかということでした。
30年ほど前、バイクの総需要は300万台という時代でしたが、川嶋 登志久さんが埼玉から帰ってきたときには100万台以下、さらに現代は40万台をきるという状態に陥っています。
こうしたバイク業界不振という状態でお店を維持しさらに発展させていくためには何をすればいいのか、常に戦いの連続という毎日です。
川嶋 登志久さんは川島モータースを維持、発展していくためにどのような改革を行ったのでしょうか。
困難を乗り越えるために企業訪問も行った
元々小型のバイク、50ccから125ccクラスのスクーター販売がメインだったというお店です。
しかしこのままでは状況を打開できないと、スクーターの数を減らすことなく、スポーツバイクなどの趣味として乗る事が多い車種にも特化するようにしました。
展示会、ツーリングなどのイベントも強化し、川嶋 登志久さんは大手メーカー関連企業等にも訪問し営業を行い、お店の改革を徐々に進めてきたのです。
たくさんのイベントでバイクの魅力を伝える
ツーリングイベントなどの数を多くすることで、バイクの楽しさを広げてきた川島モータース、車両台数180台という大規模イベントも行っています。
川島モータースの顧客であればだれでも参加できるということで、静岡県中部、東部、愛知県などからも参加があるといいます。
こうしたイベントが盛り上がる事でバイクの楽しさがさらに広がっていきます。
一人で参加する方も多いといいますが、孤立する事もなくみなさん楽しくツーリングされているのです。
川嶋 登志久さんにとってやりがいとは何か
生涯個客化を目指いているという川島モータースにとって、一人のお客様がバイクに乗り続けている以上、しっかりフォローしていきたいという信念を持っています。
その中で、バイクを購入してもらいツーリングに行ってお土産を買ってきてくれたり、バイクの事で相談してこられる事等があるとお翁やりがいを感じるといいます。
売りっぱなしではなく最後までしっかり面倒を見る、川島モータースの仲間として一緒にバイクを楽しむという気持ちを持っている経営者だからこそ、こうした盛り上がりのあるバイク店になっているのではないかと感じます。