経営者視点の身につけ方

NO IMAGE画像

経営者視点とは?

経営者視点とは、経営者が持っているべき見る目のことで、大きく「視点」「視野」「視座」の3つに分類できます。
このうち「視点」は、経営者がどこを見ているかという点を示します。
例えば、市場の状況を把握しているかどうか、財務状況やビジネスの仕組みに精通しているかどうか、また社員の配置や活動状況はどうかなどがあげられます。
経営者は、社内外の幅広い側面を多角的に見なければいけません。

「視野」とは、経営者がどこまで広く見ているか、またどのぐらい素早く見ているかという指標です。
経営者はどんな局面でも、物事の全体をとらえなければいけません。

例えば、特定の取引先からの売上が急上昇することは、企業にとっては利益アップとなって喜ばしいことです。
営業的な側面でみると素晴らしいのですが、与信という点においてはリスク要因となる可能性があります。
特定の顧客からの売り上げが利益の売上の大半を占めてしまうことは、リスクなのです。
そのため、リスクヘッジが必要となるでしょう。

経営者は、どのような場合でも物事に対して様々な側面から冷静かつ客観的に分析し、リスクを見つけたらリスクヘッジを行わなければいけません。
それは短期的な一時しのぎの対策ではなく、中長期的なスパンでも効果を維持できる対策であることも有能な経営者に求められる視点です。

「視座」とは、経営者がどこからものを見ているかという指標です。
目線がどこにあるか、と言えばわかりやすいかもしれません。
例えば、自社で取り扱っている特定の商品の売り上げがイマイチな場合、その商品の営業工数を増やすことだけが解決策というわけではありません。
その市場で別の商品を販売できないか模索したり、売れ行きがイマイチな商品を別のマーケットで販売するなど、解決策の選択肢はたくさんあります。

企業には、たくさんの人が関わっています。
企業で働く従業員もいれば、取引先や株主、顧客などがいて、それぞれの立場によって価値観や考え方は異なるでしょう。
経営者になると、幅広い視座で物事を見ることでその場の状況に応じたベストな選択ができるようになります。

経営者視点を身につける方法

経営者視点を身に着けるためには、経営指標を社員に開示し、社員にも経営に参加しているという意識を受ける方法があげられます。
方法は様々で、コミュニケーションプラットフォームを上手に活用すると良いでしょう。
社員一人一人に責任を与え、立場によって責任の範囲を増やすという方法も効果的です。
責任が大きくなることによって、影響力がアップしたと感じることができれば、社員一人一人が経営者視点を持った判断ができるようになります。