バイクにETCは得か損か

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バイクのETC利用率も増加傾向

ETCとは、高速道路などの有料道路における「自動料金収受システム」のことで、料金所を通過する時、自動的に通行料金が引き落とされるシステムのことです。
車やバイクにETC機器を設置すればどの車種でも使用することができるようになりますが、料金の精算のためにはクレジットカード決済機能を備えた専用のカードが必要になります。

ETCが登場してからすでに数十年が経過していますが、やはり便利なことから普及率も年々増加しており、最近の統計ではETCを搭載している車の割合は94%を超えています。
この割合にバイクや軽自動車を含めると84%と少し低くはなりますが、それでも多くの車両にETCが搭載されていることがわかります。

ちなみに2022年度に実施された調査では、ETC2.0と呼ばれる最新式のETCを搭載しているバイクの数は約40万台であると報告されています。
バイクにもETCを搭載することには多くのメリットがありますが、特に最新式のETC2.0にはお得なメリットがあります。
普段、ほとんど高速道路などの有料道路を利用しないというライダーを含め、バイクにETCを搭載することにはどんなメリットがあるのかを理解しておくことは大切です。

バイクにETCを搭載することのメリット

ETCを搭載することの一番のメリットは、有料道路の料金所をスムーズに通行できることです。
高速道路の料金所にはECT搭載車両が通行できるレーンが設けられており、自動的に料金が精算されるためほとんど待ち時間なく通行することができます。
これは渋滞などの混雑の回避にもなります。

料金所をスムーズに通行できるのは車もバイクも同じメリットですが、実はこのことはバイクの方がさらに大きなメリットがあると言えます。
というのも、バイクの方が通行料金を取り出す時に時間がかかるからです。
バイクは一旦停止してからでないと、財布を取り出すことができません。
そのため「財布を取り出す」という作業はライダーにとって結構面倒な作業だと言えます。

さらに長距離を走行中だったり、寒い時期にバイクに乗っている場合、グローブを付けて運転していることもあるでしょう。
財布を取り出しても、現金で支払いをするためにはグローブを外さなければなりませんが、このグローブの脱着もまた面倒な作業と言えます。
料金所での一連の動きを考えると、バイクに乗るライダーにとってETCを活用してノンストップで通行することにはメリットがあることが容易に想像できます。

さらに最新式のETC2.0には、比較的空いている道路を利用した際に適用される渋滞回避の割引があります。
また、スマートICと呼ばれるETC積載車しか利用できないインターチェンジやサービスエリアが増えています。
こうしたサービスを利用できるものETCのメリットと言えます。