経営者は孤独

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経営者は孤独、その理由とは?

「経営者は孤独だ」と言われますが、その理由を考えたことはありますか?
どんな人でも、困難にぶつかればだれか信頼できる人に相談しながら自身の考えを整理し、より客観的に適切な判断をすることが多いものです。
経営者の場合、相談できる経営者仲間や幹部社員などがいて、彼らにいろいろなことを相談しながら物事を決めることが少なくありません。

しかし経営者は、最終的にすべての決定に大きな責任を持ちます。
そこには、社員の生活や企業の将来もかかっていることでしょう。
また、相談するといっても極秘情報などについては口外することはできません。
そのため最終的に決断を下す際には、経営者が一人で様々な方向から事態を分析したうえで決断を下すのです。

もちろん、経営者はこれまで多くの決断を下してきており、成功例はたくさんあります。
そのため、自身の決断力に自信を持っている人は多いでしょう。
しかしどんな局面でも、経営者が下す決断は決して独りよがりなものであってはならず、企業そして社員にとってプラスになるものでなければいけません。
軸がぶれることなく、どんな局面でも正しい決断ができるかどうかという点は、経営者が長期にわたって成功を維持できるかどうかの大きな分岐点になります。

モテ経営者を目指そう

経営者には様々なタイプがありますが、ビジネス遂行能力と人間的魅力という2つの指標を使うと、4つのタイプに分類できます。
まず、ビジネス遂行能力が高いけれど人間的魅力に欠ける経営者だと、その企業で働く社員は「人間的に好きになれないけれどビジネス面では得だ」と判断します。
つまり、その経営者は社員と「探りあい」の関係になってしまいます。

しかしビジネス遂行能力も人間的魅力も高ければ、社員は「ビジネスの先輩としても尊敬できるし、一人の人間としても尊敬できる」として経営者をリスペクトします。
これが、モテ経営者です。
経営者の話をもっと聞きたい、次にどんな決断をするのか気になる、一緒にビジネスをしたいと考える社員が多くなることで、企業にとっては社員が一丸となって経営者が決める方向へと前進できます。

経営者の中には、ビジネス遂行能力が低い人もいます。
この場合、人間的魅力が高ければ社員からは「飲み友達」のような感覚で対応されることになるでしょう。
ビジネス面ではイマイチでも、一緒にいると楽しいので尊敬している、というわけです。

一方、ビジネス遂行能力だけでなく人間的魅力も低い経営者だと、社員は表向きは従う振りをするという面従腹背の状態となります。
相手が経営者なのでとりあえず従う振りはするけれど、忠誠心や尊敬は一切なく、何かのタイミングがあれば一目散に企業を離れてしまうでしょう。
ビジネスにおいては、モテ経営者を目指すことが企業の成長に大きく貢献してくれます。
経営者としては、ビジネス遂行能力に加えて人間的魅力も高めるための努力と工夫をしたいものです。