簡単に儲ると思わない

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新しいバイクファンも増やすために開業する人もいる

自分でバイク屋を開業しようと考える人の多くは、おそらくバイクが好きな人でしょう。
好きなバイクの魅力を多くの人に伝えたい、できれば新しいバイクファンも増やしたい・・・
そんな願いからバイク屋を始めるのかもしれません。

あるいは、自分の好きなことを仕事にしたい!という思いからスタートする人もいるでしょう。
最近は自分らしい仕事をしたいと考えるひとが増え、その傾向はさらに高まっているようです。

その背景には、昔のような雇用体勢が崩壊して、一生同じ会社で働く終身雇用がまれになったことにあります。
一生懸命働いていても、いつ首になるか分からない、もしくは、そもそもはじめから正社員で働くことができないという人が増え、それならば起業をして自分らしく働きたいという人が増えているのです。

実際に、そのような自分の好きなことを仕事にして成功しているひとはいますし、そういった人が本を書いたりセミナーを開いたりして自分の好きなことで生活していくことをすすめる風潮も強まっています。

ビジネスとなればシビアにやっていかなければならない

しかし、こういったことは思っているほど簡単にはできないのです。
いくら好きなこととはいえ、ビジネスとなればシビアにやっていかなければならないことがたくさん出てきます。

また、仕事のためには、やりたくないこと、苦手なこともやらなくてはならないのです。
たとえば開業にあたっては法律上の手続きがひつようになりますし、実際に業務をはじめたら経理の管理も必要になります。
いくらそのようなことが苦手だとしても、それはやならなくてはならないのです。

そういったことをクリアしていざ業務を始めても、すぐにお客さんが来るわけではありません。
集客のための努力というのはとても大変なものですし、いくら努力をしてもそれはかならず実るものではありません。

そういったことを経験すると、思い描いていたのと違う!と嫌になってしまうひともいるようですが、それが現実なのです。
どんな商売でも同じですが、簡単にたくさんお金を稼ぐことなどできないのです。
それをきちんと理解していないと、バイク屋開業で成功することは難しいといえるのではないでしょうか?

開業のきっかけが本当に純粋にバイクが好きという理由ならばいいのですが、今の仕事に不満があって、そこから逃げることが目的であれば考え直してみたほうがいいかもしれません。
そのような姿勢ではじめても、稼げるようになるのは難しいのですから。