尖ったデザインのバイクが増えた理由

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「尖ったデザイン」のバイクとは

バイクで言う「尖ったデザイン」というのは、フォルムやパーツがシャープで直線的な形状をしており、スポーティで近未来的な形をしているバイクのことをよく指します。
近年では、販売台数の多いバイクのうち、「尖ったデザイン」のバイクが上位多数を占めています。
尖ったデザインのバイクは、マイノリティ寄りではなくむしろ人気が高いと言えるでしょう。

尖ったデザインのバイクはスポーツタイプのものによく見られますが、これはその形状が空気抵抗を軽減することに寄与しているからです。
バイクのデザインは「かっこいい見た目」を重視していることも間違いありませんが、とりわけレースなどで活躍するバイクは「機能性」を重視してデザインされています。
尖ったデザインはなるべく空気抵抗を抑えるためのデザインであり、それによって走行性能がアップするようになっています。

ダウンフォースが発生するデザインは高速走行時にマシンを安定させますし、それによって旋回性能も良くなります。
抵抗を減らして走行できることは、燃費の向上にもつながります。

バイク業界で尖ったデザインが増えている理由

多くの人にとって、バイクはレースを走るスポーツギアというイメージが強いことが近年のデザイン傾向の理由と言えるかもしれません。
そして、近未来を描くアニメや映画などの影響を受けていることも容易に想像できます。
統計にも見られるように、世界的に尖ったデザインのバイクは販売台数を伸ばしており、人気があることが伺えます。

こうした傾向を受けて、各メーカーは尖ったデザインのバイクをたくさん開発するようになっています。
KTMのように尖ったデザインがトレードマークのようなメーカーもありますが、オフロードバイクにもそうしたデザインを導入するようになっていたりします。
ハーレーダビッドソンなど、全く尖ったデザインのイメージがないメーカーでも尖ったデザインの要素を盛り込んだモデルを発売したり、パーツにシャープなデザインを織り込んだりしています。
世界的に人気のあるスクーターであるベスパでさえ、これまでのクラシカルな雰囲気とデザインが変化してきているのです。
ベスパと言えば旧車のようなデザインですが、こうしたイメージから脱却すべくデザインが変わってきているのに、尖ったデザインの世界的流行が影響していることは否めないでしょう。

また、日本の人気メーカーであるスズキでも、多くのバイクに尖ったデザインを採用するようになっています。
GSXシリーズなどはシャープなデザインで直線を基調としており、スポーティで最新鋭のバイクといったイメージを上手に表現していると言えます。