マイナーチェンジにより進化したホンダ CBR250RR

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ホンダの技術が結集したCBR250RR

250ccクラスのスーパースポーツモデル市場は非常に盛り上がっており、各メーカー「リッターバイクの廉価版」という枠を超えた本気のモデルを投入しており、小排気量だからダメという時代では無くなりました。
その中でも、クラストップの性能を誇り、今回マイナーチェンジを行ったホンダの本気モデル「CBR250RR」をご紹介したいと思います。

CBR250RRのスペック

・全長x全幅x全高 2065mm x 725mm x 1095mm
・ホイールベース  790mm
・重量       167kg
・エンジン     水冷4ストDOHC4バルブ直列2気筒 249cc
・最高出力     41PS/12500rpm
・最大トルク    23Nm
・価格       82万8360円(税込)

本格的なスタイルと本気の性能

1980〜1990年代初頭に人気のあった2ストモデル「NSR250R」にも迫る41PSの出力を誇り、ライバル車と比較してもよりレーシーなデザインなど、NSRの再来を目論んで開発したのではないと思えるほどの完成度です。

「CBR250RRの特徴」
・90年代レーサーを思わせるライティングポジション
当時のスーパースポーツに乗っていたライダーならしっくりくるポジションで、セパレートハンドルに慣れている方なら思わず「これだ!」と思ってしまうかも知れません。
また、シート高は790mmと高めなため初心者でも簡単に乗れてしまうポジションでは無いため、一度確認しておくことが大切です。
・超高回転仕様のエンジン
低速域からトルクもしっかりありますが、3500回転から10000回転までの加速力は鋭く、レッドゾーンまで一気に加速していくエンジン特性は、ライバル車のR25やZX -25Rとは全く違う特性で、よりレーシーなエンジン特性を感じます。
・スロットルバイワイヤシステム
同クラスのライバル車には搭載されてない機能の一つで、ライダーの走行に合わせて三つのモードを選定できるため、スポーツ走行を意識したスポーツモードや、レース走行を目的としたハイパワーモードのスポーツ+、雨天走行やタンデムを行うためのコンフォートモードを備えています。
・レーサーモデル同様の足回り
前後サスペンションやブレーキにはレース仕様のセッティングが施されており、レバーを捻っただけでも勢いよく効くブレーキングはこのクラスでもトップクラスです。

マイナーチェンジした2021年モデル

CBR250RRは2021年モデルでエンジン内部のほとんどのパーツ(ピストン、コンロッド、バランサー)を刷新し、最大出力が初代モデル(2017年)よりも3PS向上した41PSに変更されました。
新設計のECUやアシスト&スリッパークラッチなどの最新技術を導入し、純正アクセサリーにはクイックシフターを準備しています。

今回のマイナーチェンジで一番のポイントなのはエンジン内部のモデルチェンジで、エンジン出力に関してはCBR250RR初代型式(1994年代)の40PSを超える41PSになっている点です。
厳しい排ガス規制という制限の中で、規制が緩い時代のバイクを超える最高出力を出せるのはホンダの高い技術力のおかげだと言えます。