トライアンフの名機・ボンネビルT120
始めてトライアンフからボンネビルT120が発売されたのは、1959年でした。
この時期のトライアンフは、アメリカで毎年開催されていたソルトレイクの記録会で何度もバイク最高速のワールドレコードを更新しており、ボンネビルはレコード更新に多大な貢献をしたモデルです。
当時はワールドレコードを持つスポーツバイクとして世界中に有名だったボンネビルですが、日本メーカーの台頭などもあり、一時はバイク界から姿を消します。
しかし、2000年代になると再びボンネビルT120は復活を遂げ、現在に至るまで根強い人気を持つバイクとなっています。
ボンネビルT120の大きな特徴は、排ガス規制などでモデルチェンジを余儀なくされても、ほとんどデザインに変更がないことです。
デザインやスペックを変更せずに新しい基準に合わせるのは簡単なことではありませんが、トライアンフの企業努力で古き良きボンネビルT120は現代社会でも生き残ることができています。
現行モデルでも、旧き良き時代のボンネビルのデザインがしっかりと残されています。
ボンネビルT120の基本スペック
ボンネビルT120に搭載されているエンジンは水冷8ストロークのSOHC並列2気筒エンジンで、トランスミッションは6速、排気量が1200ccの大型バイクです。
大きなエンジンに見合った最高出力は、80PS(59 kW)6,550 rpmとなっており、最大トルクも3500回転で105Nmに設定されています。
タイヤサイズはフロントが18インチ、リアが17インチです。
ホイールは32ワイヤースポークのアルミニウムリムが装備されています。
魅力のあるポイント
ボンネビルT120は大きなエンジンを持つバイクですが、市街地でも走りやすいのが大きな魅力です。
もちろんワインディングロードや高速道路でも走りやすく、どんな場所でも快適に走ることのできるバイクだと言えます。
タイヤサイズはフロントが18インチでリアが17インチなので、ワインディングロードなどを走行した時には程よくスポーティな走りを感じることができるのに対し、小回りが効くため市街地などの狭い道路でも走りやすく感じるでしょう。
さらに現行モデルでは先代モデルよりも7キロ軽量化されており、こうした軽量化も操作性の向上に寄与していると思われます。
大型バイク初心者でも乗りやすいのは、魅力的なポイントです。
排ガス規制を受けてクラシカルなバイクは生産終了を余儀なくされていますが、ボンネビルT120は最初に発売された時からデザインが大きく変わっていないのも魅力的なポイントです。
ビンテージバイクは現代では手入しにくくメンテナンスも大変ですが、ボンネビルT120はビンテージバイクにあるような質感を持ちつつ、現在の基準を満たす走りを両立させた見事なバイクだと言えます。