BMWジャパンが期待を寄せる体験機会
2020年第1四半期の公表によれば、BMWの二輪車部門は世界販売が落ち込む中、前年同期比は約5%増で前年超え、市場シェア全体の約3割を達成しています。
2019年は新型スーパースポーツモデルの入荷遅れにより期待値への達成は叶わなかったものの、販売に繋げるべくPR活動の効果に注力し、前年並を維持する結果になったとのことです。
新製品の投入やディーラーの積極的な活動はもちろんのこと、特に集中して行った試乗体験機会の提供に注目が集まっています。
その試みの1つである「ナイトライダーミーティング」は、BMWユーザーだけではなく他社ブランドユーザーも取り入れるべく、BMWの楽しみを知ってもらうためのブランド体験機会です。
夕刻時にBMWジャパンの旗艦ショールームで実施されたナイトライダーミーティングでは、製品販売だけではなく、体験者が少しでも長くBMW製品の走行を楽しむ場所や動機の提供に重きが置かれています。
体験機会を通してBMW製品の理解を深める
BMWジャパンでは、さらにBMW製品の違いなどを体感し、製品への理解を深めてもらうための「3ヶ月モニターキャンペーン」を実施しています。
加えて試乗機会の実施も積極的に行い、BMWに興味のあるユーザーへのアプローチも展開中です。
また、G310シリーズのユーザーには、「ライセンスサポート」も実施しています。
これは製品の購入を資格条件として、大型二輪免許を取得するための費用をBMWジャパンが支援するキャンペーンです。
大型二輪免許取得をサポートすることで、BMWユーザーを取り込み、ディーラーへ足を運んでもらえるよう誘引するための戦略と言えるでしょう。
他にも、奈良県にBMWモトラッド専用のオフロードトレーニング施設であるエンデューロパークを作り、専門家の指導によりBMWユーザーが安全に教習を受講できる環境作りも行っています。
ディーラー販売へ繋げたいBMWジャパンの挑戦
BMWジャパンでは、将来的に年間販売台数6000台を目標としており、新製品の投入をはじめ、販売網の強化に力を入れてきています。
そのためにはディーラーの役割や能力の底上げを行ったり、需要見込のある地域への販売拠点の拡大なども必要です。
BMWジャパンでは、ディーラーの役割を高めるために、ユーザーにより多くの体験機会を提供、各種トレーニングなどを行うなどの企画が検討されています。
ナイトライダーミーティングやエンデューロパークでのオフロード体験、さらに長期モニター体験機会などを増やして販売に繋げようという試みです。
今後は1時間程度のきめ細やかな試乗体験機会への取り組みや、キャンペーン展開も期待できそうです。
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