バイク業界でも進むボーダレス化
ボーダーレスとは、国境などの境界が曖昧になることをボーダーレス化といいます。
バイク業界も例外ではなく、さまざまな面でボーダレス化が進んでいます。
以前はバイクといえば、アメリカンタイプやネイキッドタイプ、オフロード車など種類がハッキリと分かれており、タイプを聞いただけで、そのバイクのおおよその輪郭がわかりました。
しかし近年では、このようなタイプ分けの境界が曖昧になり、バイクモデルのボーダレス化が進んでいます。
たとえばレトロスポーツとカフェレーサーを合体させたレトロスポーツカフェレーサーなど、複数のタイプを混合させたハイブリッドモデルが続々と登場しています。
これによって、以前のようにバイクのタイプを聞いただけでは、どのようなコンセプトのモデルなのか判断しにくくなりました。
バイクはエンジンはもとよりコンピュータの制御機能など、性能がどんどん進化しており、排ガス規制などの法律も厳しくなっています。またバイクに求めるものも、人それぞれ。
これらの影響で、もはや昔のカテゴリー分けには収まりきれない次世代型のモデルが増えているのが、バイクの糧ゴーリーのボーダレス化が進む原因だと考えられます。
もはや、この流れは止めようがないでしょう。
排気量クラスや国境もボーダレス
排気量クラスも多様化しています。
一般的な排気量としては50cc以下の原付き、50cc超125cc以下の小型バイク、125cc超400cc以下の中型バイク、400cc超の大型バイクに分類されます。
これは免許証の資格とも関連しており、日本では長く定着しています。
このため販売されているバイクの排気量は125ccや400cc、750ccなど、各メーカーに違いがありませんでした。
しかし最近では海外製のバイクで、150ccや300ccのものも登場しています。
また、グローバルな見方では600cc~800ccが中型とされており、これらのタイプが主流となっています。
そしてさらに、800ccより排気量が多い1000cc~1300ccの大型バイクが一般的になりつつあります。
このように、世界的な流れと、日本の免許証の排気量区分にズレが見られるようになってきました。
将来的には、日本の免許証の排気量基準に見直しが行われる可能性もあります。
さらに、バイクの生産国もアジアに集中しています。
以前は日本企業のバイクは日本で生産されていましたが、現在では人件費や製造コストを節約するために、アジアや南米などで生産されるのが一般的になっています。
販売されるメーカーは日本であっても、生産されているのは外国。
これが当たり前になった現在、バイクの国籍もボーダレス化しています。
世界でグローバル化が進んでいる以上、このようなボーダレス化は避けられない減少だといえるでしょう。